作ってから時間が経った春巻きや、お惣菜として買ってきた春巻きを温め直したとき、「皮がしんなりしてしまった」「中は冷たいのに外側だけ熱くなった」ということはありませんか。
春巻きは、温め直す方法によって仕上がりが変わります。
手早く中まで温めたいなら電子レンジ、皮の表面を焼き直したいならトースター、焼き加減を確認しながら温めたいならフライパンというように、目的に合わせて調理器具を使い分けるのがポイントです。
この記事では、電子レンジ・トースター・フライパンを使った春巻きの温め直し方を紹介します。
それぞれの特徴を知って、その日の時間や好みの仕上がりに合わせて選んでみてください。
春巻きの温め直しは3つの方法から選べる
家庭で春巻きを温め直す場合、主に次の3つの方法があります。
- 電子レンジ
- トースター
- フライパン
どの方法が一番よいと決まっているわけではありません。
それぞれ得意なことが違います。
電子レンジ
短時間で中まで温めたいときに便利です。
一方で、春巻きの皮は水分の影響を受けてやわらかくなりやすいため、表面の食感を重視する場合には工夫が必要です。
トースター
表面へ直接熱を当てられるため、春巻きの皮を焼き直したいときに使いやすい方法です。
ただし、表面が先に焦げてしまうことがあるため、途中で状態を確認する必要があります。
フライパン
焼き加減を自分で確認しながら温められます。
トースターがない場合にも利用しやすく、少量の春巻きを温め直す場合にも向いています。
電子レンジで春巻きを温め直す方法
「とにかく早く温めたい」という場合に使いやすいのが電子レンジです。
基本の温め方
春巻きを耐熱皿へ並べます。
惣菜や冷凍食品など、商品パッケージに電子レンジでの加熱方法が記載されている場合は、その表示を優先してください。
具体的な表示がない場合は、短めの時間から加熱し、中心部分の状態を確認しながら追加加熱します。
電子レンジの出力、春巻きの大きさ、本数、中身の温度などによって必要な時間は変わります。
そのため、
「600Wなら必ず○秒」
というように時間だけで判断しないことが大切です。
一度にたくさん並べない
複数の春巻きを一度に温める場合は、できるだけ重ならないように並べます。
重ねてしまうと温まり方に差が出やすくなります。
本数が多い場合は、数回に分けて加熱する方法もあります。
電子レンジは皮がしんなりしやすい
電子レンジで加熱すると、春巻きの中から出た蒸気によって皮がやわらかくなることがあります。
これは温め方の特徴なので、電子レンジだけで揚げたてと同じ状態に戻そうとする必要はありません。
短時間で温めることを優先するなら、電子レンジだけでも十分です。
一方で皮の食感も整えたい場合は、電子レンジで中を温めた後、トースターやフライパンで表面を加熱する方法があります。
トースターで春巻きを温め直す方法
春巻きの皮を焼き直したい場合には、トースターが使いやすいでしょう。
基本の温め方
春巻きをトースター対応のトレーなどへ並べます。
アルミホイルを使用する場合は、使用しているトースターで利用可能か取扱説明書を確認してください。
春巻きを重ねずに並べ、加熱します。
途中で表面の状態を確認し、必要に応じて裏返します。
トースターは機種によって出力やヒーターとの距離が異なるため、加熱時間を一律に決めることはできません。
表面が焦げそうな場合は調整する
春巻きの皮は薄いため、トースターでは比較的早く色が付くことがあります。
外側は十分焼けているのに中がまだ冷たい場合は、そのまま強く加熱し続けると表面が焦げる可能性があります。
その場合は火力を調整したり、使用可能な機種であればアルミホイルを利用したりして、焦げを防ぎながら温めます。
油を追加しすぎない
揚げた春巻きにはすでに油が含まれています。
温め直す際に多量の油をかける必要はありません。
まずはそのまま温めてみて、好みに合わせて調整してください。
フライパンで春巻きを温め直す方法
トースターがない場合や、焼き加減を見ながら仕上げたい場合はフライパンを利用できます。
基本の温め方
フライパンを弱めの火加減で温め、春巻きを並べます。
春巻きから油が出る場合があるため、基本的には大量の油を追加する必要はありません。
くっつきやすいフライパンの場合は、ごく少量の油を使う方法もあります。
転がすように向きを変えながら、表面を加熱します。
強火にしない
早く温めようとして強火にすると、皮だけが焦げて中が十分に温まらないことがあります。
特に冷蔵庫から取り出したばかりの春巻きは中まで冷えているため、弱めの火加減から始めて状態を確認してください。
ふたを使う場合は蒸気に注意
中まで温めるため、一時的にふたをする方法もあります。
ただし、ふたをすると蒸気がこもり、春巻きの皮がしんなりしやすくなります。
使用する場合は短時間にし、最後にふたを外して表面の水分を飛ばすようにすると調整しやすくなります。
レンジ+トースターで温め直す方法
中まで手早く温めながら、表面の食感も整えたい場合は、
電子レンジ → トースター
の順番で使う方法があります。
1.電子レンジで中を温める
最初に電子レンジで短時間加熱します。
ここでは長時間加熱するのではなく、中身を温めることを目的にします。
2.トースターで表面を焼く
電子レンジから取り出した春巻きをトースターへ移します。
表面を確認しながら加熱し、皮の水分を飛ばします。
電子レンジだけの場合よりひと手間増えますが、
電子レンジ=中を温める
トースター=表面を焼く
と役割を分けることで調整しやすくなります。
レンジ+フライパンでも温め直せる
トースターがない場合は、
電子レンジ → フライパン
という組み合わせもできます。
電子レンジで春巻きの中を温めてから、フライパンへ移します。
弱めの火加減で転がしながら表面を加熱します。
電子レンジで十分温まっていれば、フライパンで長時間加熱する必要はありません。
皮の状態を確認しながら仕上げてください。
レンジ・トースター・フライパンの違い
どの方法を選ぶか迷った場合は、何を優先したいかで考えてみましょう。
時間を優先するなら電子レンジ
忙しいときや、すぐに食べたい場合には電子レンジが便利です。
中まで温めやすい一方、皮はしんなりしやすくなります。
向いている人
- 短時間で温めたい
- 洗い物を増やしたくない
- 皮の食感より手軽さを優先したい
皮の食感を重視するならトースター
表面を焼き直したい場合はトースターが使いやすい方法です。
向いている人
- 皮の表面を焼き直したい
- 油を追加せずに温めたい
- 少量の春巻きを温めたい
焼き加減を見ながら調整するならフライパン
フライパンは火加減や焼き色を直接確認できます。
向いている人
- トースターがない
- 表面の状態を確認しながら温めたい
- 少量だけ温めたい
中も表面も重視するなら組み合わせる
冷蔵庫から出したばかりで中まで冷えている春巻きの場合は、
電子レンジ+トースター
または
電子レンジ+フライパン
という方法が使いやすいでしょう。
春巻きの皮がしんなりするのはなぜ?
温め直した春巻きの皮がやわらかくなる主な理由のひとつが水分です。
中の具材から蒸気が出る
春巻きを温めると、具材に含まれる水分が蒸気になります。
その蒸気が皮に触れることで、揚げたときの食感が変わることがあります。
温めた春巻きを重ねている
温めた春巻きをすぐに重ねると、蒸気が逃げにくくなります。
温めた後は重ねず、少し間隔を空けて置くとよいでしょう。
密閉したままにしている
温めた春巻きを密閉した容器などへ入れると、内部に蒸気がこもります。
すぐ食べる場合は、必要以上に密閉した状態で置かないほうが皮の食感を保ちやすくなります。
お惣菜の春巻きを温め直すときのポイント
スーパーなどで購入したお惣菜の春巻きも、基本的には同じ考え方で温め直せます。
まず商品の表示を確認する
パッケージに温め方が記載されている場合は、その方法を優先します。
容器ごと電子レンジに入れられるかどうかも商品によって異なるため、表示を確認してください。
冷蔵状態なら中心まで確認する
冷蔵庫に入れていた春巻きは、外側だけでなく中まで冷えています。
トースターだけで温める場合、皮に先に焼き色が付き、中が十分温まらないことがあります。
厚みのある春巻きなら、電子レンジで中を温めてから表面を焼く方法も検討しましょう。
冷凍春巻きは商品の調理表示を優先する
冷凍春巻きの場合は特に、パッケージに記載された調理方法を確認してください。
商品によって、
- 油で揚げるタイプ
- フライパン調理タイプ
- 電子レンジ対応タイプ
- 自然解凍可能なタイプ
などがあります。
「春巻きだから同じ方法で大丈夫」と考えず、その商品に指定された調理方法に従うことが基本です。
加熱調理が必要な商品を、温めるだけで食べることは避けましょう。
手作り春巻きを温め直す場合
家庭で作った春巻きが余った場合も、電子レンジやトースター、フライパンを使って温め直せます。
ただし、具材の種類や春巻きの大きさによって温まり方が異なります。
肉などを使った春巻きは十分な加熱を
肉や魚介類などを使用している春巻きは、中心部分まで十分に加熱されていることを確認してください。
厚生労働省では家庭での食中毒予防として、加熱する食品について中心部75℃で1分間以上を目安として案内しています。
見た目や皮の焼き色だけでは、中心部分の温度を判断できません。
特に大きな春巻きや具材の多い春巻きでは注意しましょう。
温め直した春巻きをおいしく食べる工夫
温め直した春巻きは、そのままでも食べられますが、味を少し変える方法もあります。
からししょうゆ
しょうゆに少量のからしを添える定番の組み合わせです。
春巻き自体にしっかり味が付いている場合は、しょうゆの量を控えめにします。
酢じょうゆ
しょうゆに酢を加えると、さっぱりした味になります。
好みに合わせて割合を調整してください。
野菜を添える
キャベツやレタス、きゅうりなど、冷蔵庫にある野菜を添えれば一皿にまとめやすくなります。
春巻きだけを追加で作るのではなく、残っている食材を組み合わせるのもよいでしょう。
温め直した春巻きは早めに食べよう
温め直した春巻きは、再び長時間室温へ置いたり、何度も温め直したりすることを前提にしないほうがよいでしょう。
食べる分だけを取り出して温め、できるだけそのときに食べ切ります。
保存していた春巻きに見た目やにおいなどの違和感がある場合は、無理に食べないようにしてください。
まとめ|春巻きは目的に合わせて温め直そう
春巻きの温め直しには、電子レンジ、トースター、フライパンを利用できます。
それぞれの特徴をまとめると、
電子レンジ
→ 短時間で中まで温めやすい
トースター
→ 皮の表面を焼き直しやすい
フライパン
→ 焼き加減を確認しながら調整しやすい
という違いがあります。
さらに、
電子レンジ+トースター
なら、中を温めてから表面を焼くことができます。
トースターがなければ、
電子レンジ+フライパン
という方法もあります。
大切なのは、「この方法なら必ずパリパリになる」と考えるのではなく、春巻きの状態や使える調理器具、優先したい仕上がりに合わせて選ぶことです。
お惣菜や冷凍食品の場合は商品パッケージの調理表示を優先し、肉などを使った手作り春巻きでは中心まで十分に加熱されていることも確認しましょう。
手早く済ませたい日は電子レンジ、皮の食感を整えたい日はトースターやフライパンというように、状況に合わせて温め方を使い分けてみてください。

