「チャーシューを作ったのに、なんだか固い…」そんな経験はありませんか?
せっかく時間をかけて作ったのに、噛みごたえがありすぎてガッカリ…という声、よく耳にします。
この記事では、チャーシューが柔らかくならない原因を7つの視点から解説し、柔らかく仕上げるための具体的なコツを丁寧にご紹介します。
さらに、「失敗しちゃった!」という方でも安心できるよう、固くなってしまったチャーシューを美味しくリメイクする方法まで網羅。
おうちでも、まるでお店のような“ほろほろチャーシュー”を再現したい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
チャーシューが柔らかくならない原因と対策7選
チャーシューが柔らかくならない原因と対策について、7つのポイントで詳しく解説していきます。
①加熱しすぎ
チャーシューが固くなってしまう一番の原因は、実は「火を通しすぎ」なんです。
特に強火で長時間煮込むと、肉の水分がどんどん抜けてパサパサに…。
柔らかくなると思ってグツグツ煮るほど、逆にお肉はゴムみたいに固くなってしまうんですね。
目安として、煮込む時間は1時間以内で、その後は火を止めて余熱調理するのがおすすめです。
時間よりも「温度管理」が大切なので、65〜70℃前後をキープするのが理想ですよ。
私も最初は火にかけっぱなしで失敗しました…みなさんはゆっくり火を入れてあげてくださいね!
②火加減が強すぎる
火力が強すぎると、表面だけが先に加熱されてしまいます。
その結果、中が生っぽいまま外側はバリバリに固くなってしまうんです。
煮込み料理では「沸騰させない」のが鉄則。
お鍋のフチに小さな泡が出る程度の火加減がベストです。
コトコト煮込むことで、肉の繊維がほどけて、あの「ほろほろ感」が生まれるんですよ。
急がば回れ!って本当なんだなぁと思いますね。
③下茹で不足
チャーシューを煮込む前に、さっと下茹でするのを忘れていませんか?
下茹では、アクや余分な脂を落として、煮込み液をきれいに保つために超大事なんです。
これを飛ばすと、臭みが残ったり味が入りにくくなったりして、全体的に失敗しやすくなります。
下茹では3〜5分程度でOKなので、めんどくさがらずに一手間かけましょう!
ひと手間が、仕上がりの“とろけ具合”を大きく左右するんですよ〜。
④肉質の選び方が悪い
チャーシューに向いているお肉って、実は「脂が多い部位」なんです。
赤身ばかりの肉を選ぶと、どうしても仕上がりが固くなってしまいます。
おすすめは「豚バラ」や「肩ロース」などの脂と赤身がバランスよく入った部位。
脂の層があることで、煮込み中にジューシーさが保たれるんですよ。
見た目で「脂が多すぎるかも…」と思っても、それが実は“とろとろチャーシュー”の鍵なんです♪
⑤漬け込みが足りない
煮込む前にしっかり味を入れることで、肉は中から柔らかくなります。
最低でも30分、できれば半日ほど漬け込んでおくのがベスト。
味が染み込むことで、加熱中に肉の繊維がほぐれやすくなるんです。
漬けダレは、醤油・酒・みりん・にんにく・しょうがが黄金比!
ビニール袋で漬けると全体にしっかり味が行き渡りますよ♪
⑥煮込み時間のバランス
時間が短すぎても長すぎてもダメなのが煮込み料理の難しいところ。
特に、最初は強火→途中から弱火に切り替える“緩急”が大切です。
ずっと弱火だけだと中まで熱が通らず、味もぼんやりしがちなんですよね。
火加減を調節しながら、味と食感のバランスを保ちましょう。
慣れてくると“鍋の音”や“湯気の量”で火加減が分かるようになりますよ!
⑦冷却工程の工夫不足
煮た後にすぐ切るのはNGです!
熱いままカットすると、肉汁が流れ出てパサつきの原因に。
火を止めたら、煮汁ごと放置してゆっくり冷ますのが◎。
この“冷まし工程”でさらに味が染みて、食感も格段にアップします。
冷蔵庫で一晩寝かせてから温め直すと、まるでお店のチャーシューみたいに仕上がりますよ〜!
チャーシューを柔らかくする5つのコツ
チャーシューをもっと柔らかく仕上げたい!そんな方のために、おうちで実践できるコツを5つ紹介していきますね。
①低温調理を活用
今どきのチャーシュー作りで話題なのが「低温調理」です。
温度を一定に保ちながらじっくり加熱することで、肉の繊維が壊れにくくなり、しっとりとした食感に仕上がります。
お湯の温度は63~68℃が理想的!湯煎や炊飯器の保温機能を使えば、家庭でも簡単にできますよ。
専用の低温調理器があればもっと完璧ですが、なくても十分成功できます♪
とにかく焦らずじっくり、が低温調理の鉄則です!
②圧力鍋で時短&柔らか仕上げ
時間がないけど柔らかく作りたいなら、やっぱり「圧力鍋」が最強!
高温・高圧で一気に煮込めるので、時短しながらも中まで柔らかく仕上がるんです。
目安は中火で加圧15分→自然放置で20分。これだけでプロのようなホロホロチャーシューに♪
ただし、加圧しすぎると逆に崩れすぎることもあるので注意しましょう。
我が家でも圧力鍋チャーシューは人気No.1レシピです!
③酒・みりんを加える
調味料の中でも特に重要なのが「酒」と「みりん」!
これらには肉を柔らかくする酵素や保湿作用があるんですよ。
特に日本酒は、臭みを取る効果もあるので一石二鳥です♪
煮汁に50mlずつ加えるだけで、香りも味もグッと本格的になります。
甘めが好きな方は、みりん多めにしてもOKですよ。
④落し蓋で熱を均等に
落し蓋、使ってますか?これ、実は超便利なんです。
鍋の中の煮汁が全体に行き渡ることで、肉の加熱ムラを防げるんですよ。
落し蓋がない場合は、クッキングシートやアルミホイルで代用してもOK!
とくに厚みのある肉だと、表面ばかり火が通って中は生…という失敗も多いんです。
しっかり落し蓋で包み込んで、じっくり火を通してあげましょう。
⑤煮込み後の寝かせ方
煮込みが終わった後、すぐ切っていませんか?それ、もったいない!
熱々の状態では肉が締まっていて、切ると旨味が逃げちゃうんです。
火を止めたら、鍋ごと放置して「ゆっくり冷ます」のがベスト。
さらに冷蔵庫で一晩寝かせると、味もしっかり染みて食感もとろけますよ〜!
リメイク用にも切りやすくなるので、一石二鳥です♪
圧力鍋なしでも柔らかくするテクニック
圧力鍋がなくても大丈夫!身近な道具を使って、チャーシューをとろっと柔らかく作る方法を紹介していきますね。
①炊飯器で簡単調理
一番身近でおすすめなのが「炊飯器」!
保温モードを使えば、約65~70℃の低温をキープしてくれる優れモノなんですよ。
ジップ袋に調味液と一緒に肉を入れて、湯煎状態で炊飯器の中にポン!これだけでOK。
2~3時間放置するだけで、信じられないほどしっとりとした仕上がりに。
しかも電気代も少なくて経済的!初心者にも超おすすめの方法です。
②保温鍋でじっくり火入れ
保温鍋(シャトルシェフなど)を使えば、ガスを止めてもじっくり熱が入り続けます。
最初にグツグツ煮た後に、保温容器に入れて放置するだけ。
これで火加減を気にせず、ふんわりチャーシューが作れちゃいます。
しかも、放っておくだけなので他の料理と並行して作れるのも魅力!
スロー調理って、失敗も少ないので安心ですよね。
③アルミホイル包みでオーブン加熱
オーブン派の方におすすめなのが「アルミホイル包み焼き」!
肉をタレに漬けてから、しっかり包んで160℃のオーブンで90分程度焼くだけ。
ホイルで包むことで、蒸し焼き効果が発生してしっとり感が保たれます。
さらに、表面に焼き色もついて見た目がすごくおいしそうに♪
家族にも「えっ、これ家で作ったの!?」って驚かれること間違いなしです。
④フライパンと蒸し焼きの合わせ技
特別な調理器具がなくても大丈夫!フライパン+フタで、立派な蒸し焼きができます。
焦げ目をつけてから、少量の水と調味液を加えて弱火にしてフタをします。
20〜30分蒸すだけで、ふんわり食感が生まれるんですよ。
フタの内側に水滴がつくくらいが理想の蒸気状態!
仕上げにタレを煮詰めて絡めれば、お店顔負けの味わいです。
固くなったチャーシューのリメイク術5選
「チャーシューが固くなっちゃった…」そんなときも大丈夫!
もったいないなんて言わずに、ぜ〜んぶ美味しくリメイクしちゃいましょう!
①チャーシュー丼
スライスしたチャーシューをごはんにのせて、タレをかけるだけの簡単リメイク!
レンジで少し温めることで、固さがやわらぎますよ♪
ネギや半熟卵をトッピングすると、見た目も味もグレードアップ!
タレは焼き鳥のタレや、みりん+醤油+砂糖の甘辛ダレがベストマッチ。
お手軽ランチにぴったりの一品です〜!
②チャーハンに活用
固くなったチャーシューは、細かく刻んでチャーハンに!
炒めることで脂が再度溶け出し、香ばしさがアップします。
タマネギやネギと一緒に炒めれば、食感のバランスも良くなりますよ。
最後にゴマ油を回しかけると、一気に本格中華の香りに♪
余りもの感ゼロで、むしろリメイクが主役になるほどの完成度です!
③スープの具材に
薄く切ったチャーシューを、ラーメンや中華スープの具にするのも◎。
スープに入れることで、肉がスープを吸ってしっとりします。
醤油ベースや味噌ベースなど、どんな味にも合うのがチャーシューのいいところ。
ネギやモヤシと合わせれば、立派な具だくさんスープの完成!
寒い日や疲れた日の夜ごはんに、心も温まりますよ〜。
④角切りでカレーに
ちょっと意外かもしれませんが、チャーシューを角切りにしてカレーに入れるのもアリ!
スパイスで臭みが飛び、脂も程よく溶け出してコクがアップ。
少し煮込むだけで柔らかくなり、食べやすくなります。
お家カレーが一気に“プロの味”に近づきますよ♪
冷蔵庫の残り物と合わせて作れるのも助かりますね!
⑤トースターで焼き直し
もう一度火を入れるなら、トースターでの焼き直しがおすすめ!
スライスしたチャーシューにマヨネーズやチーズをのせて、軽く焦げ目がつくまで焼いてください。
香ばしさが加わって、まったく別料理に変身します。
おつまみや夜食にもピッタリで、お酒にも合いますよ♪
余ったチャーシューが「これうまっ!」って言われる1品に大変身です!
チャーシュー作りでよくある失敗と解決法
「なんでうまくいかないの!?」そんな声が聞こえてきそうな、チャーシューづくりの“あるある失敗”をまとめました!
原因と解決策をセットでご紹介するので、同じミスを繰り返さないように参考にしてくださいね。
①冷めると固くなる
温かいときは柔らかかったのに、冷めたらゴムみたいに…ありますよね。
これは冷却時に水分が抜けるのが原因です。
解決策は「煮汁ごと冷ますこと」!汁の中でゆっくり冷やすことで、しっとり感をキープできます。
さらに、冷蔵庫で寝かせた後にレンジで温め直せばふんわり感が復活!
冷めても美味しく保つには「余熱で冷ます」がポイントです♪
②煮汁の味が濃すぎる
出来上がったら「しょっぱ!」ってなったこと、ありませんか?
これは煮詰めすぎが原因で、蒸発によって塩分が濃くなるんです。
そんなときは、後から水かお酒で薄めて再加熱しましょう。
また、味付けは「薄め→最後に調整」が基本です。
ちょっと物足りないくらいが、食べるころにはちょうど良いんですよ〜。
③切るとボロボロになる
スライスしたら崩れてしまってガッカリ…そんなときは「冷やす」ことで解決します!
温かいと、繊維が緩んでいる状態なので崩れやすいんです。
冷蔵庫でしっかり冷やすと、きれいにスライスできますよ♪
切った後にレンジで温め直せばOKなので、調理は「冷やしてから」が正解です!
プロもやってる裏ワザですから、ぜひ試してみてくださいね。
④中まで火が通らない
切ってみたらまだ生っぽい…これは加熱ムラが原因です。
チャーシューは厚みがあるので、表面だけ火が通っていても中はまだ未加熱なことがよくあります。
中心温度が65℃以上になるまで、じっくり加熱するのがポイント。
炊飯器や保温鍋、低温調理などを使えば、ムラなくしっかり火が通りますよ!
不安な方は、温度計を使うと安心ですね♪
⑤肉が縮む
せっかくの大きな肉が、煮込んだらちっちゃくなった…よくあります。
これは加熱時に水分が一気に出てしまうのが原因。
強火で煮たり、長時間煮続けるとどんどん縮んじゃいます。
弱火&低温でじっくり煮込めば、ふっくら仕上がりますよ。
肉にストレスをかけない“優しい火入れ”を心がけてくださいね。
まとめ
チャーシューが柔らかくならない理由には、加熱方法や肉の選び方、下処理の有無など、さまざまな要因が関係しています。
しかし、正しい調理手順やちょっとしたコツを押さえることで、誰でも家庭でとろけるチャーシューを作ることができます。
もし仕上がりが固くなってしまっても、リメイク術を活用すれば、美味しい一品として生まれ変わらせることも可能です。
今回ご紹介したポイントをぜひご自宅で試してみてください。
あなたのキッチンでも、“感動のほろほろチャーシュー”が完成する日がすぐそこにあるかもしれません。