冷蔵庫を開けると、
「キャベツが少しだけ残っている」
「豚こま肉が中途半端に余った」
「卵と野菜はあるけれど、何を作ればいいかわからない」
ということはありませんか?
少量ずつ余った食材は、それぞれ別の料理にしようとすると手間がかかります。
そんなときは、フライパンひとつで食材を組み合わせる方法が便利です。
肉と野菜を炒める、卵でまとめる、少量の水を加えて蒸し煮にするなど、調理方法を少し変えるだけで、冷蔵庫に残った食材を一緒に使えます。
この記事では、特別な材料を買い足すのではなく、家にある食材から料理を考える方法を中心に紹介します。
余った食材の種類や量に合わせて、日々の献立作りに役立ててみてください。
余り食材は「レシピ」より「組み合わせ」で考える
余った食材を使い切りたいとき、最初から特定のレシピを探すと、その料理のために別の材料を買い足すことがあります。
例えば、
「キャベツを使いたいけれど、レシピに必要な豚バラ肉がない」
「にんじんはあるけれど、ほかの材料がそろっていない」
というケースです。
これでは、食材を使い切るために新しい食材が増えてしまいます。
そこでおすすめなのが、冷蔵庫にあるものを大きく
- 肉・魚・加工品
- 野菜・きのこ
- 卵・豆腐・厚揚げ
- ご飯・麺
に分けて考える方法です。
例えば「豚こま+キャベツ+にんじん」があれば炒め物、「卵+小松菜+きのこ」があれば卵炒めというように、組み合わせから料理を決めます。
フライパンなら炒めるだけでなく、焼く、蒸す、軽く煮るといった調理もできるので、余り食材をまとめやすくなります。
肉+余り野菜なら基本のフライパン炒め
冷蔵庫に肉と野菜が残っているなら、まず考えやすいのが炒め物です。
使える野菜は一種類である必要はありません。
キャベツ、白菜、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、もやし、小松菜、きのこ類など、その日に残っているものを組み合わせます。
基本の材料
- 豚こま切れ肉など……150~200g程度
- 余っている野菜……合わせて200~300g程度
- サラダ油……適量
- しょうゆ……大さじ1程度
- みりん……大さじ1程度
分量はあくまで一例です。
余り食材を使う料理なので、野菜が少なければ肉を多めにするなど、手元にある量に合わせて調整してください。
作り方
- 野菜を食べやすい大きさに切ります。
- フライパンに油を入れて肉を炒めます。
- 肉を十分に加熱します。
- 火の通りにくい野菜から順番に加えます。
- しょうゆとみりんを加え、全体を炒め合わせます。
にんじんなどの硬い野菜を先に、もやしや葉物野菜を後から加えると、それぞれの食材に火を通しやすくなります。
肉の種類や厚みによって加熱時間は変わります。見た目や時間だけに頼らず、中心まで十分に加熱できていることを確認してください。
キャベツや白菜が余ったら蒸し焼きにする
キャベツや白菜が数枚だけ残っている場合も、フライパン料理に使えます。
炒めるだけではなく、少量の水を加えて蒸し焼きにすると、かさのある葉物野菜もまとめて調理しやすくなります。
豚肉と余り野菜の蒸し焼き
フライパンにキャベツや白菜を広げ、その上に豚肉を重ねます。
きのこ、玉ねぎ、にんじんなどが残っていれば、一緒に加えても構いません。
少量の水を加えてふたをし、蒸し焼きにします。
肉に十分火が通ったことを確認したら、ポン酢やしょうゆなど好みの調味料で味を整えます。
野菜からも水分が出るため、水を入れすぎないことがポイントです。
焦げそうな場合は途中で状態を確認し、必要に応じて少量ずつ水を足してください。
卵が余っていたら野菜をまとめて卵炒めに
野菜が少量ずつ残っているときに使いやすいのが卵です。
例えば、
- 小松菜
- ほうれん草
- 玉ねぎ
- ピーマン
- にんじん
- もやし
- きのこ
などを組み合わせられます。
余り野菜の卵炒め
卵2個を溶いておきます。
フライパンに油を熱して卵を入れ、大きく混ぜながら半熟程度まで加熱したら、いったん皿へ取り出します。
続いて余り野菜を炒めます。
野菜に火が通ったら卵を戻し、塩、こしょう、しょうゆなどで味を整えます。
卵を一度取り出すひと手間を加えると、野菜を炒めている間に卵へ火が入りすぎるのを防ぎやすくなります。
肉が少量残っていれば一緒に加えるなど、その日の冷蔵庫に合わせて変更できます。
厚揚げや豆腐が余ったら肉の代わりに使う
「野菜はあるけれど、肉や魚がない」という場合には、厚揚げや豆腐が残っていないか確認してみましょう。
特に厚揚げは形が崩れにくいため、フライパン料理に取り入れやすい食材です。
厚揚げと余り野菜のしょうゆ炒め
厚揚げを食べやすい大きさに切ります。
フライパンで表面を軽く焼き、キャベツ、ピーマン、きのこなど手元にある野菜を加えます。
全体に火が通ったら、しょうゆとみりんなどで味付けします。
野菜から水分が出た場合は、最後に少し火を強めて水分を飛ばすと味がまとまりやすくなります。
豆腐を使う場合は水分が出やすく、崩れやすいため、水切りしてから扱うと調理しやすくなります。
ちくわや練り物+野菜ならあと一品に
冷蔵庫にちくわやかまぼこなどが少量残っていることもあります。
こうした食材は、野菜と組み合わせて小さなおかずにすると使いやすくなります。
ちくわとピーマンの炒め物
ちくわとピーマンを細切りにします。
フライパンに少量の油を入れ、ピーマンを炒めます。
火が通ってきたらちくわを加え、しょうゆなどで味を整えます。
にんじん、きのこ、キャベツなどが少し残っていれば加えてもよいでしょう。
この料理のポイントは、レシピどおりの材料をそろえようとしないことです。
「ちくわ+残っている野菜」という基本だけ覚えておけば、冷蔵庫の状態に合わせて変更できます。
きのこが中途半端に残ったら数種類を一緒に炒める
しめじを1/3パック、えのきを少し、しいたけを2枚など、きのこが中途半端に残ることもあります。
種類が違っても、一緒に炒めて使うことができます。
余りきのこのしょうゆ炒め
残っているきのこの石づきなど食べられない部分を取り除き、食べやすい大きさにします。
フライパンに油を入れてきのこを炒めます。
火が通ったらしょうゆで味付けします。
バターを使う場合は仕上げに少量加えてもよいでしょう。
玉ねぎや小松菜など、ほかの野菜が余っている場合は一緒に加えられます。
きのこだけでは量が少ない場合には、卵と組み合わせて卵炒めにする方法もあります。
ご飯が余っていたらフライパンで一皿料理に
余り食材は野菜や肉だけではありません。
炊いたご飯が余っている場合は、冷蔵庫に残っている食材と組み合わせて炒めご飯にする方法があります。
余り野菜の炒めご飯
使うのは、
- ご飯
- 卵
- ねぎ
- にんじん
- ピーマン
- ちくわ
- ハム
など、手元にあるものです。
すべてを入れる必要はありません。
卵と野菜だけでも作れます。
フライパンで卵や具材を加熱し、ご飯を加えて炒めます。
最後にしょうゆや塩などで味を整えます。
冷蔵・冷凍していたご飯を使用するときは、保存状態を確認し、全体が十分に熱くなるまで再加熱してください。
保存状態に不安があるご飯や、見た目・においなどに異常があるものは無理に使わないようにします。
余った焼きそばやうどんも野菜と組み合わせる
麺が1玉だけ残っている場合も、フライパンが活躍します。
焼きそば麺なら余ったキャベツやもやし、豚肉などと炒められます。
冷凍うどんなら、野菜と一緒に焼きうどんにする方法があります。
麺料理は「この野菜でなければならない」という決まりが少ないので、余り野菜をまとめやすいのがメリットです。
ただし、水分の多い野菜を大量に加えると仕上がりが水っぽくなることがあります。
もやしや白菜などは後半に加え、手早く仕上げるとよいでしょう。
余り野菜が多い日は「五目炒め」にする
キャベツ1枚、にんじん1/4本、ピーマン1個、しめじ少量……。
このように何種類もの食材が少しずつ残っている場合には、一つひとつの使い道を考えるより、まとめて炒める方が簡単です。
食材を食べやすい大きさに切り、火が通りにくいものから順番にフライパンへ入れます。
肉や厚揚げ、卵などがあれば加えても構いません。
味付けも、
- しょうゆ+みりん
- 味噌+みりん
- 塩+こしょう
- ケチャップ
- 鶏がらスープの素+しょうゆ
など、家庭にある調味料から選べます。
余り食材を使うことが目的なので、毎回同じ材料、同じ味にする必要はありません。
フライパン料理を水っぽくしないためのポイント
余り野菜をまとめて炒めると、思った以上に水分が出ることがあります。
特にもやし、白菜、キャベツ、きのこ類などをたくさん使う場合には注意します。
食材を入れすぎない
フライパンいっぱいに食材を入れると温度が下がり、炒めるというより蒸された状態になりやすくなります。
余り食材が多い場合は、大きめのフライパンを使うか、数回に分けて加熱する方法があります。
火の通りにくいものから入れる
にんじんや玉ねぎなどは早めに入れ、葉物野菜やもやしは後から加えます。
食材ごとに入れるタイミングを変えると、すべての食材を必要以上に長く加熱せずに済みます。
調味料は仕上げに加える
しょうゆや塩などは、野菜に火が通ってから加えて手早く仕上げます。
野菜から出た水分が多い場合は、調味料を加える前に少し水分を飛ばす方法もあります。
「余っているから使う」の前に食材の状態を確認する
食材をムダなく使うことは大切ですが、使い切ることを優先して、状態の悪い食品まで料理する必要はありません。
冷蔵庫から取り出したら、まず食品の表示や保存状態を確認します。
開封してから時間が経っている食品については、見た目やにおいなどに異常がないかも確認してください。
肉や魚などは特に適切に保存し、調理するときは中心部まで十分に加熱します。
「加熱すれば何でも食べられる」と判断するのではなく、保存状態に不安があるものや明らかな異常があるものは使用しないことが大切です。
余り食材を出しにくくする小さな工夫
余った食材をフライパン料理で使うだけでなく、そもそも何が残っているのか把握しておくことも大切です。
例えば、冷蔵庫の中に「先に使う食材」を置く場所を決めておく方法があります。
半分使った玉ねぎ、開封したきのこ、少量残った肉などを同じ場所にまとめておけば、献立を考えるときに見つけやすくなります。
買い物の前に冷蔵庫を確認する習慣をつけるのもよいでしょう。
「キャベツが残っているから、今日は肉だけ買おう」
というように、残っている食材を基準に献立を決めれば、同じ野菜を重ねて購入することも減らしやすくなります。
まとめ|余り食材はフライパンで組み合わせて使い切ろう
冷蔵庫に残った食材を使うために、特別なレシピを探したり、新しい材料をたくさん買い足したりする必要はありません。
肉と野菜があれば炒め物、葉物野菜が多ければ蒸し焼き、卵があれば卵炒め、厚揚げがあれば野菜と一緒に炒めるなど、手元にある食材を組み合わせるところから考えてみましょう。
フライパンひとつでも、
- 炒める
- 焼く
- 蒸す
- 軽く煮る
といった調理ができます。
中途半端に残ったキャベツ、にんじん、きのこ、肉、卵などを見つけたら、まず「何と何を組み合わせられるか」を確認してみてください。
余った食材から献立を考える習慣がつくと、冷蔵庫にあるものを日々の料理へ取り入れやすくなります。

